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代謝と食事

代謝と食事

同じ食事をしていても食後の血糖が上がり下がりするのには理由があります。
体の代謝が悪い状態だとインスリンや薬の効果が弱くなります。

また体重が1~2Kg太っただけでも同様のことが生じます。
よってあまり食べていないのに血糖が高いといった感覚を生じるのです。

インスリンが1日10単位以下位の場合ですと、入院によりインスリンが必要なくなる人も多くみられます。
代謝の改善、食事の再確認は思わぬ効果が期待されます。

血糖持続モニター

血糖持続モニター(CGM:Continuous Glucose Monitoring)を使用することにより、睡眠中の血糖モニターも可能となります。

血糖自己測定(SMBG)は、確かに便利で使いなれている人も多いと思います。
しかし、SMBGの大きな課題は、血糖値の変動が測定時点でしかわからないということです。
SMBGを行っている方は、1日1~数回測定されていると思います。

インスリンを打つ前や寝る前など、測定したその時の血糖値の状態はすぐわかりましたが、夜間睡眠中や明け方、多忙な仕事中など、測定困難な時間帯の血糖値の状態はわかりません。
現在、使用中のインスリンが予測通りの効果があるのか否かを知るためには、血糖値の変動を寝ている間にも測定したいと思っていた人が多くいたと思います。

「CGM」はそれを可能にしました。
センサー*の先端を腹部などの皮下に固定し、5分ごとに糖濃度を測定し記録するもので、1日最大288回測定可能です。
入院または外来どちらでも使用でき、3~4日間の測定が可能です。
本体はベルト部などにつけて携帯でき、通常通りの生活が可能です。
センサーはしっかり固定すれば、抜けるなどの心配はほとんどありません。
測定期間中でもシャワー浴が可能です。

血糖持続モニター
*3日間のCGMの症例

インスリンポンプ(CSII)を
用いた治療

インスリンポンプ(CSII)を用いた治療

インスリンポンプとは、24時間を通じて超速効型インスリンを注入する携帯型の小型機器です。
携帯電話や携帯音楽プレイヤーほどの大きさで、皮下に留置された細いチューブとカニューレ(注入セットと呼ばれます)を通してインスリンを注入します。
注入するインスリンの量は、状況に応じてご自身で変更可能です。
食事をする時は、器械上部のボタンを用いてインスリンの追加注入量を増やします。
針を刺すことなくインスリン注入を施行できるため、お腹を出したりする手間がなく人目もあまり気になりません。
3日に1回セットを交換するのみで4~5回のインスリン手技から解放されます。
インスリンポンプ療法は、糖尿病の管理に有用であり、携帯できるため、さまざまなライフスタイルに適合しやすいと考えられています。

興味のある方は、医師、看護師、スタッフにご相談ください。

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